[海上]   :  

[海上] Unknown : ピロロロロロ
ピロロロロロロロロ

[海上]   : 「Attension, incoming GS202!」
(接近中のGS202に告ぐ!)

[海上]   : 「This is UGN Control. State your affiliation and objective.」
(こちらUGN・コントロール。所属と目的を明らかにされたし)

[海上] Unknown : 「UGN Control, we are a transport belonging to the Quack Salvor, on a special mission from Staff Headquarters.」
(UGN・コントロールへ。こちらは参謀本部の特命任務を受けたクワック・サルヴァー管轄の輸送機)

[海上] Unknown : 「We are now delivering a mobile suit. We're sending it you on a GALCEZON.」
(現在、モビルスーツを搬送中。ギャルセゾンに搭載しそちらへ向かわせた)

[海上] : 「mobile suit?」
(モビルスーツ?)

[海上] Unknown : 「――Now commencing mission. Detaching suit... and deploying!」
(――これより任務を遂行。機体を分離、投下する!)

[海上]   : 「Mission? What mission!?」
(任務? 任務とは何だ!?)

[海上]   : 「Hey! Approaching aircraft! Follow our control instructions!」
(おい! 進入中の航空機! こちらの管制指示に従え!)

[海上]   : 「I repeat, follow our control instructions!」
(繰り返す! 管制指示に従え!)

[海上] : ガコ

[海上] Unknown : フォォ……

[海上] Unknown : パキン

[海上] Unknown(2) : 海上に追跡してくる人形を誘い出す

[海上] Unknown(2) : 『さて……どう出る?』

[海上] Unknown(2) : 猛追してくる二機の射撃をユラリとかわす

[海上] Unknown(2) : 『装備は実弾……まあそうだろうな』

[海上] Unknown(2) : ギャルセゾンから飛び降りて浮き上がる

[海上] Unknown(2) : 左右に展開する敵機を牽制するように、右手のビーム・ライフルを放つ

[海上]   : 『コントロール!コントロール!敵アンノウンが不明な光学兵器を発砲した!』

[海上]   : 『エンジェルハイロゥの光的攻撃ではない!繰り返す!敵アンノウンが不明な光学兵器を発砲!』

[海上] Unknown(2) : 『おーおー、慌ててやがる』

[海上] Unknown(2) : 『メガ粒子砲を見るのは、初めてかよ』

[海上] Unknown(2) : その動揺を突いて、相手の視界外に出る

[海上] Unknown(2) : ギュン、と敵機の背後に回り込み

[海上] Unknown(2) : 背後から、一撃

[海上] Unknown(2) : しかし、放った光は

[海上] Unknown(2) : まるで『計算されていた』ようにかわされる

[海上] Unknown(2) : 「……んなっ!?」

[海上] Unknown(2) : 振り返りざまの反撃を少し浮き上がってかわし、再び敵を視界に入れる

[海上] Unknown(2) : 「背中にも眼が付いてんのかよ…!?」

[海上] Unknown(2) : 「……ノイマンって奴か?ニュータイプとは、感じ方が違うか」

[海上] Unknown(2) : ググググ、と身体でバランスを取って

[海上] Unknown(2) : 一瞬にして死角へと入り込み、敵機の顎に向かい蹴り上げる

[海上] Unknown(2) : 一撃を受けた敵機は体制を崩して海上へと落下する

[海上] Unknown(2) : 「あと一機……っ!?」

[海上] Unknown(2) : ゾッとする。

[海上] Unknown(2) : 身をかわしたところに、『音』の衝撃が奔る

[海上] Unknown(2) : 「何だよ、今の」

[海上] Unknown(2) : ドスン、ドスン、ドスン。
機械の巨体を狙うように、
『サイレン』のような衝撃が何度も放たれる

[海上] Unknown(2) : 「っぶねえ……ハサウェイ!!!」

[海上] Unknown(2) : 未だ来ないリーダーに悪態を吐きながら、海上を飛び回る

[海上] Unknown(2) : ズドン、ズドン、ズドン。

[海上] Unknown(2) : 爆音と共に衝撃が駆け抜ける。

[海上] Unknown(2) : 「バ火力が」

[海上] Unknown(2) : ばら撒かれる喧しいサイレンをくぐり抜けて、蒼い光を走らせる

[海上] Unknown(2) : 巻き上がる海水に紛れ、姿を消す

[海上] : それを見た『魔女』は、一瞬戦闘機動を止める

[海上] :

[海上] Unknown(2) :
モビルスーツ
機動戦士は、それを見逃さない

[海上] Unknown(2) : 『落ちろォ!!!!!!』

[海上] Unknown(2) : 閃光が異能で造られた人形を貫く

[海上] Unknown(2) : 貫かれた場所からユラリと折れて

[海上]   : 『……嘘』

[海上] Unknown(2) : 放たれた粒子の濁流の前に、『サイレンの魔女』は海中へ没した

[海上] Unknown(2) : 『……オレは出来るだけの仕事はしたぞ。早めに帰ってこいよ、ハサウェイ……』

[海上] ξG : 白い閃光が、海上を走る

[海上] Unknown(2) : 「……やっと来やがった、あの坊や」

[海上] ガンダム? : 「どうやら機体が見えてきたようだ 間に合ったな」

[海上] ξG : 「……そのようだね」

[海上] ξG : 海上の船に、ゆっくりと滑り落ちるように入り込む

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「……やあ、随分と無茶をして来たよ」

[海上] ガンダム? : 「そちらも機体の凹みなどを見るに激しい戦いだったようだな」

[海上] ガウマン・ノビル : 「本当にな……」

[海上] ユキアグモン(黄) : 「あんまり気張りすぎると疲れちゃうよ」

[海上] ガウマン・ノビル : 「キツかったよ、二度とあんなのの相手を任せんじゃねえ」

[海上] ガウマン・ノビル : 「……待ちやがれ、なんだこの黄色いの!?」

[海上] ユキアグモン(黄) : 「もうちょっと気楽にいこうよ」

[海上] 古明地こいし : 「そうだよ気楽に行こうよ」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「デジタル・モンスターだよガウマン、知らないの?」

[海上] ガンダム? : 「そうとも言えるしそうでもないとも言える」

[海上] ガウマン・ノビル : 「待て待て待て待て、ぞろぞろと出て来やがって、何だお前ら」

[海上] ユキアグモン(黄) : 「じゃあそろそろ失礼するね。バイバイ」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「賑やかでいいじゃないか」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「あ、またね〜」

[海上] 古明地こいし : 「またね~~~!!」

[海上] ガンダム? : 「またね~~!!!」

[海上] ガウマン・ノビル : 「……んだぁ、自由人かよ」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「いいじゃないか、自由って」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : ……持ってきた戦利品を見つめる。

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : レネゲイド・ウイルス。
人に異能を引き起こす力。

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : もし、僕達の世界に。

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : こんな明確な異能があったら、何か、変わっただろうか?

[海上] ガンダム? : 「お前は物事を焦りすぎる 人の心はその程度の事では大して変化は起きないだろう」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「……そうかもしれないね」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「でも……いつかは」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 腕を振って
「……帰ろう、ブシン。取り敢えずは、宇宙世紀に」

[海上] ガンダム? : 「うむ、わかった。お前も私もこの世界の住人ではないからな」

[海上] 古明地こいし : 「帰っちゃうの?もうちょっといればいいのに」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「……長居する、気性じゃなくてね」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「ガウマン、次の予定は?」

[海上] ガウマン・ノビル : 「……順番に行けば、次のミノフスキー・ジャンプはラクシアか機甲歴だ。どっちがいい?」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン : 「それは、帰ってから考えるさ!」

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン :

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン :

[海上] マフティー・ナビーユ・エリン :

[海上] ガンダム? : 宇宙への帰り道の最中に独り言をつぶやく

[海上] ガンダム? : 「ハサウェイ……お前はいつかは…と言ったな
その通りだ人の心は徐々にだがゆっくりと変わってきた」

[海上] ガンダム? : 「だから…1000年後の未来のために焦って死ぬような危険性を犯す必要はない。あの者たちが言ってたように気楽にいけばいい。1000年をかけて変えていけばいいのだ…」

[海上] ガンダム? : ……宇宙空間でこのようなことをつぶやいても聞こえるはずもないな。後で改めて伝えるとしよう…

[海上] ガンダム? : そう思いながらあるべき世界への帰り道を進んでいった

[海上] ガンダム? :  

[海上] ガンダム? :  

[海上] ガンダム? :